地の利を生かす日光植物园での研究/舘野正树の植物生态学@栃木県 | 広报誌「淡青」35号より

実施日: 2017年09月08日
植物生態学 @ 栃木県
山の落叶広叶树林は本来の姿か?
地の利を生かす日光植物园での研究
たとえば红叶の山を见た际に、きれいだと思うだけでなく、落叶広叶树と常緑针叶树の违いに気づき、その背景に思いを驰せる研究者がいます。ワンダーフォーゲルの経験を活かして全国を走破した后に故郷の山に戻った舘野先生に、山の见方を教えてもらいましょう。


舘野正树/栃木出身
Masaki Tateno
准教授
舘野先生の本
『日本の树木』(ちくま新书/2014年刊/880円+税)
![]() 稚树を移植した男体山の冬。 |
![]() 白神山地の东端にあるヒバと落叶树の混交林。 |
私は结构気ままに研究を続けてきた。现在は植物の研究をしているが、微生物を扱っていた时期もある。博士课程では当时助手だった大隅良典先生から助言をいただき、土の中に栖む菌类の生态を研究していた。飢えた菌类は自らの体を食いつぶして生き延びる。それは、残った细胞が必要とする最低限のエネルギーを得られるよう、巧妙に行われていた。この现象は、のちに先生がその仕组みを解明されたオートファジーの一种だったようだ。昨秋先生のノーベル赏受赏が决まったとき、うれしくて植物园内を全力疾走してしまった。そんな私のところにいる大学院生には自由人が多い。植物园に小さな田んぼを作ってイネを栽培している院生もいる。
本题に戻り、日光の地の利を生かした研究の一つを绍介したい。白神山地のブナ林に代表される山の落叶広叶树林が本来の姿なのかどうか、という研究である。ワンゲルでの経験を生かして全国の山を歩き、日光の山で稚树の成长を追跡し続けた。10年近くを费やし、一人では限界を感じ始めていた顷、一人の大学院生がや
本题に戻り、日光の地の利を生かした研究の一つを绍介したい。白神山地のブナ林に代表される山の落叶広叶树林が本来の姿なのかどうか、という研究である。ワンゲルでの経験を生かして全国の山を歩き、日光の山で稚树の成长を追跡し続けた。10年近くを费やし、一人では限界を感じ始めていた顷、一人の大学院生がや